睡眠薬について
睡眠薬について~総論
不眠症といっても寝つきが悪い(入眠障害)、眠っても何度も目がさめる(途中覚醒)、目が覚めるのが早すぎる(早朝覚醒)、眠っても疲れが取れない(熟眠障害)といった自覚症状があります。不眠症の治療で大切なことは不眠の症状の原因をしっかりと理解してそれを改善する事にあります。
しかし、すぐに原因を解消し、不眠症を克服することはなかなか難しいものです。
そこでしっかりとした睡眠を確保し、通常の生活を送るために睡眠薬が有効になります。
もっとも睡眠薬といってもその種類は多く、それぞれの特徴(作用時間、副作用など)があります。
そこで睡眠薬についての正しい理解ができるように睡眠薬についての知識を紹介していきます。
睡眠薬について~睡眠薬についての基礎知識②
残念ながら睡眠薬自体には、不眠を根本的に治療する働きはありません。しかし眠る事ができないという辛い状況が続くと、精神的にも身体的にもつらいことですし、当然日常生活にも支障が生じます。
そこで睡眠薬を利用して症状を抑えることは必要なことだと思います。
睡眠薬を服用してしっかりとした眠りを確保し、それと共に不眠の原因を究明しそれをを解消することにより、眠れないという苦痛を味わう事なく不眠を根本的に治療することが可能になるのです。
睡眠薬について~睡眠薬についての基礎知識③
睡眠薬は上手く利用する事で不眠症の治療に役立つのもです。しかしながら睡眠薬については①副作用は大丈夫なのか②ずっと飲み続けるのではないか③耐性ができ、服用する量がどんどん増えてしまうのではないかという不安があると思います。
確かに、かつて使われていた睡眠薬の中には、大量に飲むと命の危険にかかわるもの、副作用が非常に強いものがありました。そのため、睡眠薬服用に対して警戒心を抱く事は仕方ないといえるでしょう。
ただ、大量に飲むと命の危険にかかわるもの、副作用が非常に強いものといわれたかつての睡眠薬はバルビツール酸系といわれるもので現在広く利用されているベンゾジアゼピン系のものとは性質の異なるものです。
そこで睡眠薬の理解を深める為にも簡単ではありますが昔使用されていたバルビツール酸系の睡眠薬とベンゾジアゼピン系の睡眠薬を比較してみましょう。
・バルビツール酸系の睡眠薬
特徴:脳全体の働きを低下させることで眠りを誘う。麻酔薬の一種であり、摂取量が多すぎると命に関わる場合もあり。
・ベンゾジアゼピン系の睡眠薬
特徴:感情を安定させ、覚醒中枢への刺激を減少させる。その結果、睡眠中枢の働きが強くなり眠気を感じるようになる。
現在のベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は、バルビツール酸系の睡眠薬の睡眠薬の弱点を改善したものとなっています。
なので専門医の指示に従って適切な方法で飲んでいる限り、基本的に大きな問題となることはないでしょう。
しかし眠れないからといって、睡眠薬だけに頼るのはやめましょう。
何度もいうようですが睡眠薬自体には、不眠を根本的に治療する働きはないということをしっかりと理解するようにしましょう。
睡眠薬について~睡眠薬の効果
今回は睡眠薬の効果について解説を加えたいと思います。睡眠薬には、いくつかの効果があり、これは、摂取した睡眠薬の血中での濃度に関係があります。
睡眠薬を服用すると、睡眠薬の成分が血中に取り込まれ、時間とともに徐々に血中での濃度が上昇していきます。これにともなって、効果が出てくるのです。
具体的には
①睡眠薬の成分が血中に取り込まれると、まず精神的な緊張が緩和されたり、不安が解消されたりします。
②睡眠薬の成分の血中での濃度がさらに高まると、筋肉が弛緩され、全身がリラックスします。
③さらに睡眠薬の血中濃度が高まると、脳の覚醒中枢の働きが抑えられ、反対に睡眠中枢の働きが強まり、眠気が催されます。
現在では血中での睡眠薬の成分の濃度を計算してさまざまな睡眠薬がつくられており、不眠症の症状にあわせて適切な睡眠薬が処方されているのです。
睡眠薬の種類とその特徴~総論
睡眠薬にはさまざまな種類があり、その作用時間も異なってきます。不眠症の症状によって適切な睡眠薬が処方されているのです。
そこで睡眠薬の種類とその睡眠薬がどのような症状に適しているかを説明していきたいと思います。
まず前提として睡眠薬の種類が区別されている仕組みから掘り下げていきますね。
睡眠薬を飲むと、睡眠薬成分の血中濃度が上昇します。
その後、肝臓によって分解が始まり、睡眠薬成分の血中濃度が濃度が徐々に低下していくのです。
睡眠薬を服用してから、血中濃度が最高値の半分になるまでの時間を「半減期(消失半減期)」と言います。
このことから半減期の短い睡眠薬は作用時間が短く、反対に半減期の長い睡眠薬は作用時間が長いということがわかります。
この作用時間の長さを利用して様々な不眠症の症状に適合した睡眠薬が処方されるのです。
睡眠薬の種類とその特徴~超短時間作用型
1.超短時間作用型
睡眠薬の中でも半減期の特に短い睡眠薬は超短時間作用型の睡眠薬です。
睡眠薬を服用後に、血中濃度が最大値になるまでの時間が1時間程度と非常に短く、また作用時間が2~4時間ほどの睡眠薬です。寝つきが悪い(入眠障害)や、旅行などによる一過性の不眠に適した睡眠薬です。
作用時間が短いことから、翌朝まで眠気やふらつきなどの薬が残る持ち越し効果がほとんどありません。
ただし連用した後で急に服用を中止すると強い不眠が現れる、反跳生不眠を起こしやすいので、中止する時には一気に止めるのではなく、徐々に薬の量を減らしていく必要があります。また日中に不安が現れることもあります。
睡眠薬の中でも半減期の特に短い睡眠薬は超短時間作用型の睡眠薬です。睡眠薬を服用後に、血中濃度が最大値になるまでの時間が1時間程度と非常に短く、また作用時間が2~4時間ほどの睡眠薬です。寝つきが悪い(入眠障害)や、旅行などによる一過性の不眠に適した睡眠薬です。
作用時間が短いことから、翌朝まで眠気やふらつきなどの薬が残る持ち越し効果がほとんどありません。
ただし連用した後で急に服用を中止すると強い不眠が現れる、反跳生不眠を起こしやすいので、中止する時には一気に止めるのではなく、徐々に薬の量を減らしていく必要があります。また日中に不安が現れることもあります。
睡眠薬の種類とその特徴~短時間作用型
2.短時間作用型
睡眠薬の効果が現れるまでの時間が短く、作用時間が5~10時間程度の睡眠薬です。入眠障害のある方、ならびに、一度は眠ったものの途中で目が覚めてしまう中途覚醒の症状がある方に用いられます。
超短時間型睡眠薬に比べると切れ味は劣りますが日中の不安が超短時間型のものより起こりにくいと言われています。
そして比較的持ち越し効果の少ない薬です。
睡眠薬の効果が現れるまでの時間が短く、作用時間が5~10時間程度の睡眠薬です。入眠障害のある方、ならびに、一度は眠ったものの途中で目が覚めてしまう中途覚醒の症状がある方に用いられます。超短時間型睡眠薬に比べると切れ味は劣りますが日中の不安が超短時間型のものより起こりにくいと言われています。
そして比較的持ち越し効果の少ない薬です。
睡眠薬の種類とその特徴~中間作用型
3.中間作用型
作用時間が約20時間ある睡眠薬です。
入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒など幅広く用いられます。
日中も気持ちを落ち着ける作用が継続するため、不安感の強い人に使われます。
作用時間が長いことから持ち越し効果が現れることがあるので注意しましょう。
作用時間が約20時間ある睡眠薬です。入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒など幅広く用いられます。
日中も気持ちを落ち着ける作用が継続するため、不安感の強い人に使われます。
作用時間が長いことから持ち越し効果が現れることがあるので注意しましょう。
睡眠薬の種類とその特徴~長時間作用型
4.長時間作用型
長時間作用型の睡眠薬は作用時間30時間ぐらいです。
日中、抗不安薬として強く作用するため、1種類で早朝覚醒の改善と、日中の抗不安の両方の目的で使用されることがあります。
抗不安の目的で使用するの場合の病例としてうつ病や統合失調症(精神分裂病)などがあります。
そして作用時間が長いことから持ち越し効果が現れやすいので注意するようにしましょう。
長時間作用型の睡眠薬は作用時間30時間ぐらいです。日中、抗不安薬として強く作用するため、1種類で早朝覚醒の改善と、日中の抗不安の両方の目的で使用されることがあります。
抗不安の目的で使用するの場合の病例としてうつ病や統合失調症(精神分裂病)などがあります。
そして作用時間が長いことから持ち越し効果が現れやすいので注意するようにしましょう。
バルビツール酸系睡眠薬について
バルビツール酸系の睡眠薬は大量摂取による死の危険性、耐性や依存性がつきやすいなど副作用が大きいという難点があり、現在ではベンゾジアゼピン系の睡眠薬が広く処方されています。しかしながらバルビツール酸系の睡眠薬を使用しなければならない人もいます。
つまり
①ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、不眠が改善できない場合
②ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に過敏性を示す場合
③高齢者で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用することでせん妄(意識障害に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態)を生じる恐れがある場合
④脳器質障害のある方で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用することでせん妄を生じる恐れがある場合
①~④のケースではバルビツール酸系を使用する必要があるのです。
しかしながらバルビツール酸系の睡眠薬は上記のような副作用があることから、取り扱いが難しく、十分な知識のある医師に処方してもらうことが大切です。